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山村美紗 23 赤い霊柩車 2 [山村美紗]

 フジテレビの赤い霊柩車シリーズ第6作は1996年10月18日に「婚約者は死者」として放映された。これは、同一タイトルで執筆された1992年の原作によっている。被害者は携帯電話を愛用し、「私が死んだら、携帯電話をお棺の中に入れてね。生きかえったら、電話するから」と。犯人は、被害者の携帯電話を処分せず保管していたためそれが決め手で捕まった。映像では、石原明子役の主演女優片平なぎさが自分の携帯から電話すると犯人の自動車のダッシュボードから被害者の携帯が発見された。原作では犯人の自宅の本箱から発見された。いづれにしても、電話を鳴らすことで携帯の位置を確認している。

 現在でも、携帯の場所がわからなくなると鳴らして場所を確認するのは、よくやる探し方だ。1990年代とは違い今では、GPSを使用した探し方もあるが、携帯各社の記載では数十mの範囲で特定可能とのこと。大体の位置はわかるが、結局は鳴らして探すのが一番だ。この手法は昔と変わらない。携帯電話の発現で、有線の固定電話では無かった推理小説の手法が現れた。例えば、1994年に関西ウォーカーに連載された「結婚ゲーム」では、「・・電話のアリバイは通用しないんですよ。転送電話もあるし携帯電話もある時代ですからね。・・」と、携帯電話の使用で推理小説にも変化が見られることが記載されている。
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