SSブログ

芥川賞14 「ハンチバック」 [小説]

 この作品は第169回芥川賞受賞作品で、作者は市川沙央さん。選評を読むと、審査委員から今回は実力作ぞろいで、その中でもハンチバックは高い評価を受けていた。文学界でこの受賞の元となった第128回文学界新人賞を見ると、2229篇の中から選ばれたもので、やはり高い評価を得ていた。

 ipad miniword pressiphonetwitterなど現在の機器を利用して作品が作られている。「・・ワンルームマンションの部屋の中の移動であっても、私はいつも綿密に行動計画を立ててから立ち上がる。・・」との記載もあるように、体のことを考えると、単なる通信手段でのツイートや癖字などを隠すためのワープロ利用とは違い、生活や表現の手段としてどうしても必要なのでは。

 五体満足に生きているのが当たり前のように感じている自分にとっても、考えさせられる作品だった。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント