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本を作る4つつんで、ひらいて [映画]

 本の装幀を手掛ける菊池信義さんのドキュメンタリーを描いた映画「つつんで、ひらいて」を見た。まだ渋谷1館でしか上映されていないが、本の出版数の減少を嘆く身としては興味をもった。広瀬奈々子監督。装幀だけでなく本の作り方を表紙素材の製造から製本までを、その工程を含め詳しく映像化されていた。

以前、筑摩書房から2017年1月に出版された稲泉連さん著の(「本を作る」という仕事)を読んだが、一冊の本を作るまでの工程を映像で見るのは楽しい。

「装幀」の文字が使われているが、1955年5月発行の広辞苑第1版には「装幀」「装釘」書物の意匠、と記載されており、1969年5月発行の第2版以降は「装幀」「装丁」「装訂」「装釘」があげられ本来装い訂めるとの意で「装訂」が正しい、となっている。2008年1月発行の広辞苑第6版には表紙を含め本の構成部分も図解されている。

 菊池さんは意図があって「装幀」の表現をしているのだろう。

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