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芥川賞10 推し、燃ゆ [芥川賞]

 第164回芥川賞が文藝春秋2021年3月号に掲載された。文藝秋季号に発表された、宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」。残念ながら内容にはついていけなかった。「太陽の季節」や「限りなく透明に近いブルー」は違和感なく入ってきたのだが。アナログ世代にとって現実から簡単に想像できると自分に重ねることもできるのだが。小説最後の部分で、現実に引き戻されて、読み終えた、としたものの内容にはついていけなかった。現代の推し、が理解しづらいためとは思うが、年代の違いも大きいかもしれない。そんな点では同年代の松浦寿輝さんの選評に近いのだが。

 手の中で自由に操作して情報のやりとりができる時代がくれば便利だと感じていたが、それが現実になると追随できなくなってしまった。

 ひとつひとつの表現や流れには違和感なくついていけるのだが全体が理解しきれず終わってしまった、残念。


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