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岡嶋二人 「クラインの壺」 [推理小説]

 1989年出版、岡嶋二人での最後の作品だ。新しいゲームをテストするとの話で始まった実験だったが、実際は、人間のコントロールを目指したプログラム開発にあたって問題点の修正を、モニターを使ってやっていく物語だ。新しいプログラムの開発修正などは現在でも通じるような描写だった。一方、1980年代当時の状況も描いている。「留守録付きのテレフォン」「ワープロで打った事柄」「駅で券売機に100円玉を入れている」「留守番電話のテープ」など、スマホ、携帯電話などなかった時代、私にも状況がよくわかる。現在は、テープを使った留守録電話は生産していないようだが、券売機では当然現金で切符を購入できる。余談だが、1989年当時スイカ等ICカードは無かったが、1985年から磁気カード方式のオレンジカードは使用されていた。

 この作品の後、岡嶋二人はそれぞれの道を歩んでいくことになる。


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