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西村京太郎とポケットベル [西村京太郎]

  「0840」「14106」「724106」こられが何を意味しているかおわかりだろうか。タイトルから推定されてしまったかもしれないが、ポケットベルの語呂合わせだ。「0840⇒おはよう」「14106⇒あいしてる」「724106⇒なにしてる」おわかりだろう。 日本でのポケットベルは1968年7月から電電公社がサービスを開始したもので、1987年から数字表示が出来るようになり、全盛期には1000万件以上の契約があった。携帯電話がまだ高値の花であったころ、機能のアップと料金の低下から、ポケベルという略称で、高校生を中心に普及していった。
  西村作品にも、登場しているが、数としては少ない。1987年3月にEQに掲載された「西鹿児島駅殺人事件」に「・・ポケットベルがたくさん用意され、非番の駅員にも持たせておくことも、会議で決められた。・・」と、桜島の噴火時に国鉄職員の非常招集用に利用される記述がある。1990年8月から週刊小説に掲載された「十津川警部怒りの追跡」では、「・・煙草を取り出した時、ポケットベルが鳴った。捜査一課に、連絡すると、日下から、電話が入っているという。十津川はその電話を廻して貰った。・・」と、ポットベルの活用が記載されている。この小説では、携帯電話も登場し、十津川警部はポケットベルだが、犯人は連絡手段に携帯電話を使用している。この2点しか確認できていない。
  連絡手段としては、携帯電話の方が情報量としてはるかに優れ、記録できるものとしてはファックスの方が情報量が多いため、ポケベルで事件を解決に導くのは難しいのかも知れない。数字を送信し語呂合わせから犯人を暴く、こんなストーリーもいかがだろう。今ではポケットベルでの通信も限定され難しくなっているが。
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