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夏樹静子1

 今年2017年の流行語大賞が発表された。年間大賞は「インスタ映え」と「忖度」、なるほど世間を騒がせた言葉だ。最近、夏樹静子さんの小説を読みはじめた。夏樹さんは、1960年五十嵐静子名で発表した「すれ違った死」で江戸川乱歩賞の候補となったのち、1972年「蒸発」で日本推理作家協会賞を受賞して作家としての地位を確立していった。1997年に新潮社で発行された「花を捨てる女」を読んでいたら「忖度」なる文言が出ていた。「・・・容疑者を落とす術では定評のある老練部長刑事が、彼の心中を十分に忖度しているという態度で取調べに当り、じわじわと自白を促した。・・」。普段なら読み過ごすところだが、小説の内容もさることながらつい気になってしまった。流行の言葉のため違和感なく理解ができた。普段馴染みの薄い言葉が流行語になることも、たまにはいいかもしれない。夏樹さんの小説に関しては、これからゆっくり眺めていきたい。

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