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夏樹静子5 自動車 [夏樹静子]

 夏樹さんの趣味はゴルフと囲碁とのことだが、てっきり車やドライブでは思っていた。

 小説の中で自動車の車種が多く登場する。例えば1969年12月に小説現代に掲載された「断崖からの声」には「・・頭上にスポーツカーのエンジンが聞こえた。・・白いボルボのように見えた。・・」と。また1969年第15回江戸川乱歩賞の候補となった「天使が消えていく」では「・・チャコールグレーのブルーバード・・」と車種と色が記載されている。その後の小説に、グレーのコロナ、ブルーのカローラ、ベンツ、セドリック、黄色いポルシェ、黒いクラウン、メタリックブルーのカリーナ、小豆色のベンツ、小豆色のBMW、若草色のフォルクスワーゲン、ジャガーなどが登場する。さらに、小説新潮1978年7月号に掲載「闇の演出」では「・・ローバーのエンジンの音ではなかったかと思うと高校生の息子は述べた。・・年式の古いグレーの箱型のローバーが・・」と記載されている。エンジン音車種形状まで記載されているためかなりのマニアでないのかと思わざるを得なかった。

 ご主人の仕事の関係があるのかもしれないが、自動車各社の車種や色までの記載は、推理の本質でない限りこんなに多くお目にかからなかったため驚いた。私が車好きのためか。

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